私の中のインナーチャイルド

 私は明治生まれの父親と大正生まれの母親の間に4人目の子供として生まれてきました。上の3人は女の子でしたので、今度は男児が生まれるものと両親の大きな期待を背負って誕生しました。しかし私は両親の期待を裏切り、女児として生まれてきたのです。両親は長男が欲しかったのです。私は生まれた瞬間から両親の期待に応えることが出来ず、両親を幸せにしてあげることが出来ませんでした。両親の思いを満足させてあげることが出来なかった私は両親にとって不十分であり不完全な存在であると解釈しました。

 幼い私は自分に対する評価を『私は必要とされていない』『私は大切な存在ではない』『私は価値がない』と誤った記憶を潜在意識に焼き付けてしまったのです。そんなに幼い生まれたばかりの幼子がと,お思いでしょう。しかし生まれたばかりの幼い子供は親の子持ちを察知しやすいのです。

 両親もまたひとりの人間であり完全・完璧ではありませんでした。そして、両親もその又親から育てられたようにしか子供を育てる方法を知らなかったのです。人間は自分が体験したやり方しか分からないのです。幼い私は自分の心が満足するような『両親からの愛』を受ける事が出来ませんでした。そして「ありのままの私を認めてもらいたかった。ありのままの私を許してもらいたかった。ありのままの私を受け入れてもらいたかった。」という思いが両親に対して不完全さと感じ「怒り・悲しみ・失望・傷心・恨み・罪悪感」となってそれらのネガティブな感情が潜在意識の記憶に焼き付いてしまったのです。

 私は幼い時から「自己否定感・無力感・自尊心の欠如・極度の…・自己欲求の否定・見捨てられ不安」が強く常に怯えて息を殺して生きてきました。両親は私が生き延びるために最低必要なお乳と食べ物を与え親としての役割を果たしてくれました。勿論両親は故意に子供を傷つけるつもりはありません。ただどうするべきか知らなかったのです。何も知らない両親から育てられた私は自分の体験から様々なことを学びました。しかし、それでも充分ではありませんでした。

 私たちが幼い時に抱え込んでしまった、誤った記憶が私たちの感情や行動に深く影響を及ぼすのです。自分の心の中にいる、傷ついた子供・傷ついたインナーチャイルドが反応して自分の心の制御できないところで暴れ出してしまったり 、必要なときに行動できなかったりして人生を思うとおりに生きていけないということが起きてしまうことがあります。これは誰でも大なり小なり体験していることではないでしょうか!? 何故なら全ての人間は一様に幼児期を過ごして来ているからです。誰の心の中にもインナーチャイルドはいます。しかし、インナーチャイルドが全て傷ついている訳ではありません。

 この世の中の全ての親が完全・完璧な人間であるならばこのような問題は起きないはずです。しかし、完全無欠な人間は この世に存在しません。それぞれが違った個性を持つことにより私たちは様々な体験を通して魂を成長させるのです。そのために生を選んでこの世に生まれてきました。

 私たちは全ての人間が『あるがまま』で愛される価値があり、『あるがまま』を認め許し受け入れられる存在であるということ。そして私たちはそのままで完全であり、充分であり、無垢な存在であると言うことを今気付くときが来ています。

 私たちは自分の人生を自分の感情・思考で造り替えることが出来るのです。貴方が望んでいる思いどおりの人生になかなかならない時は、このインナーチャイルドを癒すことにより絶大な効果を発揮することでしょう。

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